2009年10月29日木曜日

1913年 ベッシー・スミス始動

Bessie Smith

ベッシー・スミス(1894年~1937年)は、テネシー州出身のブルース&ジャズシンガー。

情感溢れる歌声は建造物さえも揺るがすほどの声量と言われ、その人気と実力から「ブルースの女帝」と呼ばれた。

1920年~30年代最も重要なシンガーの一人であり、メイミー・スミスと共に国民的成功を収めた最初のブルースアーティストである。

ブルース史上珠玉の宝石である彼女の音楽活動は、テネシー州の一本のストリートから始まった。

牧師をしていた父は彼女が幼い頃に他界し、ベッシーはその顔すら覚えていない。
そして彼女が9歳の頃、たった一人で家族を支えていた母までが他界した。

取り残された幼いベッシーとその兄は、路上演奏をしてその日のパン代を稼いでいたと言う。

ベッシーが10歳の頃、ギタリストだった兄は地元の小さなトラベリング・バンドに雇われ、興行の旅に出る。

そして8年後、プロのミュージシャンとして成長した兄は、マネージャーを伴って地元のチャタヌーガに帰郷する。

こうしてベッシーは兄に迎えられ、プロとしてのキャリアをスタートするのだ。

ベッシー18歳の頃である。

そして1913年、ジョージア州アトランタにある小さな劇場でデビューしたベッシーは、スターへの階段を全速力で駆け上がっていく。

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